午前:債券サマリー 先物は続伸、米金利の上昇一服などで買い優勢

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市況

 19日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。米長期金利の上昇が一服していることや、日銀の早期追加利上げ観測が後退していることから買いが優勢だった。

 トランプトレード(米株高、ドル高、米金利上昇)に一巡感が漂うなか、18日の米長期債相場が反発(金利は低下)した流れが東京市場に波及。また、日銀の植田和男総裁が前日の記者会見で「経済・物価が足元で見通し通りに進捗し、2026年度までの見通し期間後半の見通しが実現する確度がある程度高まるという自信が得られれば次のステップに移る」などと述べ、利上げを急ぐような発言がなかったことから早期の追加利上げに対する警戒感が和らいだことも相場を押し上げる要因となった。一段と円安が進めば日銀が利上げを前倒しする可能性があることから積極的に上値を追う展開にはならなかったが、債券先物は午前10時30分すぎに142円97銭をつける場面があった。なお、きょうは財務省が流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)を実施する。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比8銭高の142円93銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.010%低下の1.060%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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