午前:債券サマリー 先物は反発、日銀総裁発言を受け買い流入
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18日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発。日銀の植田和男総裁が講演で12月利上げを強く示唆しなかったことが買い安心感を誘うかたちで切り返した。 債券先物は小高く始まったあと、一時142円72銭まで軟化。植田総裁が名古屋市での金融経済懇談会で、追加利上げに関して前向きな姿勢を示す可能性が意識されたようだ。ただ、日経平均株価の下落を受けて安全資産とされる債券を選好する動きもあり下値は限定的。午前10時すぎに植田総裁が「金融緩和の度合いの調整を実際にどのようなタイミングで進めていくかは、あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第」と述べたことが伝わると巻き戻しが進み、午前10時10分ごろには142円93銭まで上伸する場面があった。なお、日銀は「残存期間1年超3年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」を対象とする国債買いオペを通知した。 午前11時の先物12月限の終値は、前週末比7銭高の142円89銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べ0.005%低下の1.065%で推移している。 出所:MINKABU PRESS