午後:債券サマリー 先物は続落、米金利上昇や日銀利上げ観測が影響

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市況

 14日の債券市場で、先物中心限月12月限は3日続落。米長期金利が上昇基調を強めていることや、円安進行で日銀による早期の追加利上げが意識されたことが影響した。

 米大統領と上下両院の過半数を共和党が占める「トリプルレッド」となることが確実視されるなか、トランプ氏が掲げる減税や関税引き上げなどの政策が遂行しやすくなり、米国内でインフレ圧力が高まるとの思惑が広がっている。米次期政権の政策が米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースを鈍化させるとの見方から前日の米長期金利が上昇し、この日の時間外取引で一段と水準を切り上げたことが国内債の重荷となった。また、米金利の先高観を背景とした為替市場でのドル高・円安の進行を受け、輸入物価の上振れへの警戒感が日銀の早期追加利上げ観測につながっていることもあり、午後には債券先物が142円96銭まで下押す場面があった。その後は下げ渋ったものの積極的な買い手は見当たらず、あす15日に財務省が5年債入札を予定していることもあって戻りは限定的だった。

 先物12月限の終値は、前日比13銭安の142円98銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.015%上昇の1.055%と8月1日以来の水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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