午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利1%に小幅上昇

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市況

 12日の債券市場で、先物中心限月12月限は3営業日ぶりに反落。米金利の先高観に加え、日銀の追加利上げ観測が依然としてくすぶっていることが影響した。

 11日の米債券市場はベテランズデーのため休場で、国内債券相場は手掛かり材料難のなかでスタート。朝方にはドイツ長期金利の低下を手掛かりに強含む場面もみられたが、米次期大統領となるトランプ氏が打ち出す政策でインフレ圧力や財政悪化懸念が強まるとの見方が根強く、米金利の先高観から買いは続かず。また、一段と円安・ドル高が進行すれば輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力がかかり、日銀が追加利上げに動くとの思惑が働きやすいことも相場の重荷となっているようだった。きょうは日銀による国債買い入れオペが実施されたが、結果は「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が前回から低下した一方、「同10年超25年以下」は上昇とまちまちで相場を押し上げる材料には至らず。午後には13日に予定される30年債入札を控えた調整売りがみられ、債券先物はこの日の安値で取引を終えた。

 先物12月限の終値は、前日比12銭安の143円53銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の1.000%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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