午後:債券サマリー 先物は続伸、物価連動債入札の強めの結果が支え

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市況

 11日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。米債券高を好感した買いが一巡したあとは伸び悩む場面もあったが、この日に財務省が実施した物価連動債入札の強めの結果が支えとなった。

 8日の米長期債相場が持ち高調整の動きなどから続伸(金利は低下)し、この流れが東京市場の債券相場に波及。朝方に日銀が公表した10月30~31日開催分の金融政策決定会合における主な意見で、「いわゆる金利のある世界への移行には、相応の不確実性があるため、この先の政策金利の引き上げは時間をかけて慎重に行う必要がある」との指摘などがあり、思ったほどタカ派的ではなかったことも相場を押し上げる要因となった。ただ、米大統領選後に円安が進んだことで日銀の追加利上げ観測もくすぶっており、債券先物は午前9時20分すぎに143円74銭をつけたあとは伸び悩み。きょうは特別国会で首相指名選挙があるほか、今晩は米国がベテランズデーの祝日で模様眺めムードが広がりやすいことも上値の重さにつながった。とはいえ、10年物の物価連動債入札の応札倍率が3.54倍と前回の2.96倍を上回ったことを手掛かりに、午後に入ると再び買いが流入した。

 先物12月限の終値は、前週末比8銭高の143円65銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.005%低下の0.995%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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