午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利0.950%に低下

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市況

 30日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。前日の米国市場で長期債価格が上昇(金利は低下)した流れが波及した。この日は国内において財務省による利付国債の入札や、日銀による国債買い入れオペなどの需給イベントがなく、買い一巡後は持ち高調整主体の方向感の乏しい展開となったが、政治情勢の不透明感を背景に日銀が利上げに踏み切りにくくなるとの見方は円債相場を支援する要因となった。

 日銀はきょうから31日までの日程で金融政策決定会合を開く。国内政治情勢の不透明感を理由に今回の決定会合では追加利上げは見送られるとの見方が市場では広がっている。一方、10月会合は「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が公表される。会合後の声明文や展望リポートの内容、植田総裁の記者会見での発言内容を見極めたいとの姿勢が強かった。もっとも、長期的な財政拡張路線への警戒感がくすぶるなか、超長期債は軟調に推移した。

 先物12月限は前営業日比19銭高の144円04銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は0.950%と、前営業日比で0.020ポイント低下した。

出所:MINKABU PRESS

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