【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、政局不安で先物主導の売り優勢 (10月22日)
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日経平均株価 始値 38933.60 高値 38995.03(09:06) 安値 38200.82(10:15) 大引け 38411.96(前日比 -542.64 、 -1.39% ) 売買高 16億8467万株 (東証プライム概算) 売買代金 3兆8079億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅続落、一時700円超下げる場面も 2.衆議院選で与党の想定以上の苦戦を警戒する動き 3.米ハイテク株高と為替の円安進行も材料視されず 4.政局不安で海外投資家の先物を絡めた売りを誘発 5.個別株は9割超が下落、売買代金は盛り上がり欠く ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比344ドル安と4日ぶりに反落した。連日で史上最高値を更新した反動から利益確定の売りが優勢となった。 東京市場では、リスク回避ムードの強い地合いとなり、日経平均株価は大きく下値を探る展開で3万8000円台前半まで水準を切り下げた。 22日の東京市場は、朝方に売り買い交錯でスタートしたが、その後は先物主導で急速に下値を探る展開に変わった。前日の米国株市場では最高値圏にあるNYダウが上昇一服となったものの、ハイテク株に強い銘柄が目立ち、ナスダック総合株価指数は4日続伸した。また、外国為替市場ではドル高・円安が急速に進んだこともあり、東京市場も追い風が意識されたが、取引開始後しばらくして地合いが急速に悪化した。27日に投開票される衆議院総選挙で与党が想定以上に議席数を減らし、過半数割れも視野に入るという報道を受け、海外投資家とみられる売りを誘発したもよう。先物主導で日経平均は一時700円を超える下げをみせる場面もあった。値下がり銘柄数は1500近くにのぼり、プライム市場の9割強の銘柄が下落する全面安商状となった。ただ、売買代金は本日も4兆円台に届かなかった。 個別では、売買代金首位のディスコ<6146>が軟調だったほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が売りに押され、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連も下げた。ファーストリテイリング<9983>が安く、フジクラ<5803>も下値を探った。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。IDOM<7599>が急落したほか、インソース<6200>、メドレー<4480>、LITALICO<7366>などが大幅安。 半面、トヨタ自動車<7203>が底堅さを発揮、日本郵船<9101>など海運株にも買いが向かった。ローツェ<6323>が上昇、ユー・エス・エス<4732>も商いを伴い堅調だった。ラクーンホールディングス<3031>が急騰したほか、イオンファンタジー<4343>、古野電気<6814>が大幅高となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエプソン <6724>、味の素 <2802>、キッコマン <2801>、TDK <6762>、伊藤忠 <8001>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約316円。 東証33業種のうち上昇は海運業、ゴム製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)食料品、(3)電気・ガス業、(4)空運業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)建設業、(3)不動産業、(4)証券商品先物、(5)銀行業。 ■個別材料株 △オルツ <260A> [東証G] 経産省及びNEDOによる国内生成AI開発力強化プロジェクトに採択。 △ラクーンHD <3031> [東証P] 110万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △夢展望 <3185> [東証G] オンラインショッピングモール「Temu」と連携。 △Sワイヤー <3929> [東証G] プラップJ <2449> とクリッピング事業で戦略的業務提携。 △THECOO <4255> [東証G] 株主優待制度の新設を発表。 △イオンファン <4343> [東証P] 決算見直しの動きが進む。 △ダイワ通信 <7116> [東証S] 防犯カメラ設置費用の政府補助を巡る報道が株価刺激。 △南陽 <7417> [東証S] 25年3月期利益予想及び配当予想を上方修正。 △助川電気 <7711> [東証S] 高市トレードの“反動の巻き戻し”で踏み上げ相場の様相に。 △FCE <9564> [東証S] 教育ICTシステム開発のスタディラボと業務提携。 ▼バンクオブイ <4393> [東証G] セガから特許権侵害差止等請求訴訟を提起。 ▼IDOM <7599> [東証P] 保険金不正請求の疑いで金融庁が立ち入り検査。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ラクーンHD <3031>、(2)イオンファン <4343>、(3)古野電 <6814>、(4)日置電機 <6866>、(5)サイゼリヤ <7581>、(6)ローツェ <6323>、(7)能美防災 <6744>、(8)都築電 <8157>、(9)USS <4732>、(10)リズム <7769>。 値下がり率上位10傑は(1)IDOM <7599>、(2)インソース <6200>、(3)メドレー <4480>、(4)りたりこ <7366>、(5)ビーウィズ <9216>、(6)ビジョン <9416>、(7)マネフォ <3994>、(8)インターメス <262A>、(9)Dmミックス <7354>、(10)SREHD <2980>。 【大引け】 日経平均は前日比542.64円(1.39%)安の3万8411.96円。TOPIXは前日比28.44(1.06%)安の2651.47。出来高は概算で16億8467万株。東証プライムの値上がり銘柄数は135、値下がり銘柄数は1493となった。東証グロース250指数は614.90ポイント(17.01ポイント安)。 [2024年10月22日] 株探ニュース