午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利は0.955%に低下
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21日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。前週末の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)したことが支援材料となった。 低調な住宅関連指標を受けて米国景気の先行きに対し慎重な見方が強まったほか、米原油先物相場が下落し、米国内でのインフレ懸念が和らいだことも、投資家の米債選好姿勢を後押しした。週明けの円債市場では利付国債の入札や日銀の国債買い入れオペといった需給ベントがなく、外部要因以外に手掛かり材料が乏しかった。国内では衆院選の投開票日を27日に控えるなか、選挙結果を巡る不透明感も意識され、手控えムードが優勢となった。時間外取引で米金利が低下したことは円債相場の追い風となったが、持ち高調整目的の売りもあって、午後は高値圏で一進一退の動きとなった。 先物12月限は前営業日比19銭高の143円98銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は0.015ポイント低下の0.955%をつけた。 出所:MINKABU PRESS