午前:債券サマリー 先物は続落、長期金利は0.975%に上昇

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市況

 18日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続落した。米国市場で長期債価格が下落(金利は上昇)したことが重荷となった。

 米国の9月小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増となり、市場予想(0.3%増)を上回る伸びとなった。週間の新規失業保険申請件数は前週比で減少した。米国経済が底堅く推移しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方から、米国債への売りが膨らんだ。

 日本の総務省が18日に発表した9月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.4%の上昇となった。伸び率は市場予想の2.3%を上回り、債券売りを促す要因となった。一方、日銀は同日、4本の定例の国債買い入れオペを通告した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同25年超」で、オファー額はいずれも9月30日に日銀が示した計画通りとなった。国債買い入れオペの存在そのものは、円債相場を下支えする要因となった。

 先物12月限は前営業日比17銭安の143円71銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い0.975%に上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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