17日の株式相場見通し=反発、米株高受けリバウンド狙いの買いが優勢に
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17日の東京株式市場は幅広く買い戻される展開となり、日経平均株価は反発する可能性が高い。前日の700円を超える下げ分を取り戻すには至らないものの、3万9000円台前半から半ばのゾーンで頑強な値動きが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開となったが、米国株市場では金融株や景気敏感株を中心に買い戻す動きが優勢で、NYダウは2日ぶりに最高値を更新した。朝方に発表されたモルガン・スタンレー<MS>の決算が事前のコンセンサスを上回る内容だったことから、同社株が大幅上昇したほか、その他の大手金融株にも買いが流入し全体相場を押し上げた。前の日に大きく売り込まれたエヌビディア<NVDA>が3%超の上昇をみせたのをはじめ、半導体関連も切り返しに転じる銘柄が目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら反発した。これを受けて東京市場でも目先リバウンド狙いの買いが先行しそうだ。外国為替市場では足もとドル買い・円売りの動きが優勢となっていることも自動車やハイテクなど輸出セクターに追い風となりやすい。一方、テクニカル的には、前日に日経平均はマドを開けて陰線で5日移動平均線を下回っており、目先持ち高調整の売り圧力が意識され上値も重い可能性がある。取引時間中は米株価指数先物や為替動向に左右されそうだ。 16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比337ドル28セント高の4万3077ドル70セントと反発。ナスダック総合株価指数は同51.492ポイント高の1万8367.079だった。 日程面では、きょうは9月の貿易統計、8月の第3次産業活動指数、実質輸出入の動向など。海外ではトルコ中銀の政策金利発表、9月のユーロ圏消費者物価指数(改定値)、ECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の全米建設業協会(NAHB)住宅市場指数、9月の米小売売上高、9月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、8月の米企業在庫、8月の対米証券投資など。 出所:MINKABU PRESS