【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり急反落、米半導体株安を受け売り優勢 (10月16日)

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市況

日経平均株価
始値  39362.63
高値  39362.63(09:00)
安値  39062.85(09:14)
大引け 39180.30(前日比 -730.25 、 -1.83% )

売買高  16億1511万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆9155億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり急反落、一時3万9000円近辺まで下落
 2.前日の米株市場ではASMLの急落受け半導体株が売られる
 3.SOX指数が5%超の急落、東京市場でもリスクオフが波及
 4.日経平均寄与度の高い半導体主力が売られ、全体押し下げ
 5.値下がり銘柄数が1200上回り、プライム市場の75%占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比324ドル安と3日ぶりに反落した。高値警戒感や短期的な過熱感で、半導体関連株などを中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが噴出、日経平均株価は大きく下値を試す展開に。一時3万9000円トビ台まで値を下げる場面があった。

 16日の東京市場は、前日の米株安を受け終始リスクオフの地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が総じて軟調だった。また、オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算発表を受け同社株が急落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5%を超える急落をみせたこともあって、東京市場でも半導体関連株を中心に売りがかさむ展開となった。米政府が中東の国ごとにAI用半導体の輸出規制を検討しているとの報道も同セクターに逆風材料となった。日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連に値を崩す銘柄が相次ぎ、日経平均は一時850円近い下げで3万9000円大台攻防の様相をみせる場面もあったが、結局最後まで割り込まなかった。値下がり銘柄数は1200を上回り、プライム市場全体の75%を占めている。

 個別では、売買代金で断トツとなったレーザーテック<6920>が値下がり率トップに売り込まれた。売買代金上位の東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>も大幅安。ソフトバンクグループ<9984>が売られ、川崎重工業<7012>も値を下げた。SCREENホールディングス<7735>の下げも目立つ。ウェザーニューズ<4825>、マネーフォワード<3994>が急落、ディップ<2379>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大きく水準を切り下げた。
 半面、三菱重工業<7011>がしっかり、IHI<7013>も買いが優勢だった。フジクラ<5803>が上値を指向、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>も堅調。古野電気<6814>がストップ高に買われたほか、パルグループホールディングス<2726>、IDOM<7599>、TOKYO BASE<3415>などが値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、フジクラ <5803>、ZOZO <3092>、大林組 <1802>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、レーザーテク <6920>、中外薬 <4519>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約411円。うち243円は東エレク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)保険業、(2)建設業、(3)電気・ガス業、(4)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)化学、(4)機械、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△JESCO <1434> [東証S]
 今期も営業58%増益見込みで株価指標面で割安際立つ。
△パルHD <2726> [東証P]
 25年2月期営業最高利益上乗せ。
△ベースフード <2936> [東証G]
 8月単月の営業黒字化で見直し買いを集める。
△T-BASE <3415> [東証P]
 株主優待制度の拡充をポジティブ視。
△アイビー <4918> [東証S]
 「Nrf2活性化剤」に関する特許を取得。
△鈴木 <6785> [東証P]
 SMBC日興証券が投資評価最上位でカバレッジ開始。
△古野電 <6814> [東証P]
 今期営業7割増益に上方修正し過去最高更新。
△IDOM <7599> [東証P]
 店舗網拡大に伴うトップライン拡大効果で3~8月期営業4割増益達成。
△トランザク <7818> [東証P]
 今期最高益更新予想で鈴木おさむ氏運営ファンドへの出資も発表。
△ポエック <9264> [東証S]
 25年8月期連続最高益更新・大幅増配計画を好感。

▼TKP <3479> [東証G]
 人件費増など響き上期最終利益は58%減。
▼レーザーテク <6920> [東証P]、東エレク <8035> [東証P]
 蘭ASMLショックが波及する形に。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)古野電 <6814>、(2)パルHD <2726>、(3)IDOM <7599>、(4)T-BASE <3415>、(5)トランザク <7818>、(6)DDグループ <3073>、(7)鈴木 <6785>、(8)TREHD <9247>、(9)FPパートナ <7388>、(10)エコス <7520>。
 値下がり率上位10傑は(1)レーザーテク <6920>、(2)WNIウェザ <4825>、(3)マネフォ <3994>、(4)スクリン <7735>、(5)コクサイエレ <6525>、(6)東エレク <8035>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)CKD <6407>、(9)ディップ <2379>、(10)ヨシムラHD <2884>。

【大引け】

 日経平均は前日比730.25円(1.83%)安の3万9180.30円。TOPIXは前日比32.91(1.21%)安の2690.66。出来高は概算で16億1511万株。東証プライムの値上がり銘柄数は354、値下がり銘柄数は1246となった。東証グロース250指数は632.67ポイント(8.02ポイント安)。

[2024年10月16日]


株探ニュース

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