東京株式(大引け)=730円安、米半導体株安が波及し急反落

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市況

 16日の東京株式市場は幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが噴出、日経平均株価は大きく下値を試す展開に。一時3万9000円トビ台まで値を下げる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比730円25銭安の3万9180円30銭と5日ぶり急反落。プライム市場の売買高概算は16億1511万株、売買代金概算は3兆9155億円。値上がり銘柄数は354、対して値下がり銘柄数は1246、変わらずは44銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の米株安を受け終始リスクオフの地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が総じて軟調だった。また、オランダの半導体製造装置大手ASML<ASML>の決算発表を受け同社株が急落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5%を超える急落をみせたこともあって、東京市場でも半導体関連株を中心に売りがかさむ展開となった。米政府が中東の国ごとにAI用半導体の輸出規制を検討しているとの報道も同セクターに逆風材料となった。日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連に値を崩す銘柄が相次ぎ、日経平均は一時850円近い下げで3万9000円大台攻防の様相をみせる場面もあったが、結局最後まで割り込まなかった。値下がり銘柄数は1200を上回り、プライム市場全体の75%を占めている。

 個別では、売買代金で断トツとなったレーザーテック<6920.T>が値下がり率トップに売り込まれた。売買代金上位の東京エレクトロン<8035.T>、ディスコ<6146.T>も大幅安。ソフトバンクグループ<9984.T>が売られ、川崎重工業<7012.T>も値を下げた。SCREENホールディングス<7735.T>の下げも目立つ。ウェザーニューズ<4825.T>、マネーフォワード<3994.T>が急落、ディップ<2379.T>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884.T>なども大きく水準を切り下げた。

 半面、三菱重工業<7011.T>がしっかり、IHI<7013.T>も買いが優勢だった。フジクラ<5803.T>が上値を指向、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>も堅調。古野電気<6814.T>がストップ高に買われたほか、パルグループホールディングス<2726.T>、IDOM<7599.T>、TOKYO BASE<3415.T>などが値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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