午前:債券サマリー 先物は反発、米債券高に追従 長期金利0.950%に低下

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市況

 16日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)した流れが円債相場に波及した。

 米国の債券市場では、米長期金利は4.03%に低下した。ニューヨーク連銀製造業景況指数が前月比から低下して市場予想を下回った。イスラエルによるイランの石油関連施設への攻撃リスクが低下したとの見方をもとに米原油先物相場が急落し、インフレ懸念が和らいだとの受け止めも広がり、債券選好姿勢が強まった。

 円債市場では利付国債の入札や国債買い入れオペといった需給イベントが予定されておらず、上昇後は方向感を欠いた。この日は日銀の安達誠司審議委員が香川県高松市での金融経済懇談会であいさつし、基調的なインフレ率が目標の2%を持続的・安定的に実現するまで、「基本的には緩和的な金融環境を維持しつつ、極めて緩慢なペースで政策金利を引き上げていく」などといった考えを表明したが、市場の反応は限定的だった。

 先物12月限は前営業日比22銭高の143円99銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低い0.950%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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