東京株式(大引け)=304円高、欧米株高受け一時4万円回復も後場は伸び悩む
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15日の東京株式市場は欧米株高を受けリスク選好の地合いが継続、日経平均は寄り付き時点で4万円台を回復したが、取引終盤に伸び悩み、結局3万9000円台に押し戻されて着地した。 大引けの日経平均株価は前営業日比304円75銭高の3万9910円55銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は18億5726万株、売買代金概算は4兆4380億円。値上がり銘柄数は1203、対して値下がり銘柄数は386、変わらずは56銘柄だった。 きょうの東京市場は前週後半の強調相場を引き継ぎ、日経平均は4連騰。フシ目の4万円大台を回復して寄り付いた後、買い意欲の強い地合いで上げ幅は一時650円あまりに広がる場面があった。祝日をはさみ3連休明けとなった東京市場だが、この間に欧米株が水準を切り上げており、これに引っ張られる形となった。先物主導で終始買い優勢となり、特に日経平均寄与度の高い半導体セクターの値がさ株への買いが目立った。大引けの日経平均は4万円台を維持できなかったが、引け値ベースで総裁選直後の“石破ショック”で売り込まれる前の水準を回復した。個別では値上がり銘柄数は後場に入ってやや数を減らしたものの1200を上回り、全体の73%がプラス圏で着地している。売買代金も5営業日ぶりに4兆円台に乗せた。 個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920.T>が大幅高となったほか、東京エレクトロン<8035.T>も活況高、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>も買われるなど、半導体主力株が物色人気を博した。ソフトバンクグループ<9984.T>も上値追い鮮明。IHI<7013.T>が上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、リクルートホールディングス<6098.T>、東京海上ホールディングス<8766.T>も買いを集めた。ジンズホールディングス<3046.T>、広済堂ホールディングス<7868.T>、TSIホールディングス<3608.T>はストップ高。 半面、ファーストリテイリング<9983.T>が売り物に押され、フジクラ<5803.T>も利食い優勢となった。ダイキン工業<6367.T>が冴えず、良品計画<7453.T>も安い。ビーウィズ<9216.T>が値下がり率トップに売られ、技研製作所<6289.T>も大幅安。ENEOSホールディングス<5020.T>、コスモエネルギーホールディングス<5021.T>など石油株の下げも目立った。 出所:MINKABU PRESS