午前:債券サマリー 先物は続落、米長期金利の上昇が逆風に

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市況

 10日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。米景気が底堅く推移するとの見方が広がるなか、9日に米長期金利が約2カ月半ぶりの高水準をつけたことが逆風となった。

 前週末に発表された9月の米雇用統計が強い内容となったことをきっかけに、市場では米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの観測が強まっていることが米金利上昇につながっている。また、0.5%の利下げを決めた9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、一部の参加者が0.25%の利下げが望ましいとの考えを示していたことが明らかになったことも米金利の先高観を強めたようだ。これが国内債に影響し、債券先物は寄り付き直後に一時143円96銭まで軟化。その後は下げ渋ったものの、財務省が実施する5年債入札の結果を見極めたいとして戻りは限定的だった。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比9銭安の144円06銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.015%上昇の0.945%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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