明日の株式相場に向けて=中国株急騰で「資源エネルギー株」は息を吹き返すか
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9日の東京市場で、日経平均株価は前日比340円高の3万9277円と2日ぶりに3万9000円台を回復した。前日の米国市場でエヌビディア<NVDA>などハイテク株が上昇。東京市場でもアドバンテスト<6857.T>が上場来高値を更新するなど、半導体関連株が買われた。ただ、売買代金は3兆6000億円台と商いはやや細り気味だった。 衆議院が解散され、これから27日の投開票に向けた選挙戦に突入する。今回も「選挙は買い」のアノマリー(経験則)通りに、株高に向けて相場が上昇するかが焦点となる。ただ、自民党の議席減の可能性も浮上するなか、相場は様子見姿勢が強まることも考えられる。 そんななか、関心が集まっているのが中国株の動向だ。この日の上海総合指数は11日ぶりに反落したものの、国慶節(建国記念日)に伴う大型連休を挟んだ10連騰で22年2月以来、約2年8カ月ぶりの水準に急上昇した。中国政府が先月24日に打ち出した金融緩和、不動産・株式市場対策に続き、大型の財政刺激策が打ち出されることへの期待が高まっている。 きょうも「中国当局が12日に財政政策に関する記者会見を開く見通し」と伝わると、東京市場でも安川電機<6506.T>やファナック<6954.T>、資生堂<4911.T>などに買いが流入した。中国は18日に7~9月期国内総生産(GDP)の発表を予定している。「5%前後」の成長が達成できるかが焦点となるなか、中国動向が一気に注目されそうだ。中国景気回復期待が強まれば、原油価格や銅など非鉄価格の上昇も期待される。INPEX<1605.T>や石油資源開発<1662.T>など石油関連株、住友金属鉱山<5713.T>や三井金属<5706.T>など非鉄株といった「資源エネルギー株」にも見直し余地が広がりそうだ。 今晩は米国で9月17~18日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。ノーベル化学賞の発表も予定されている。明日は国内で9月オフィス空室率が発表される。ファーストリテイリング<9983.T>やセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>などが決算発表を行う。明晩は、米9月消費者物価指数(CPI)やノーベル文学賞が発表される。 出所:MINKABU PRESS