東京株式(大引け)=395円安、米長期金利上昇を嫌気しリスクオフ再燃

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市況

 8日の東京株式市場は前日の米株安などを受け、主力株中心に終始売りが優勢だった。日経平均株価は再びフシ目の3万9000円台を割り込んだ。

 大引けの日経平均株価は前営業日比395円20銭安の3万8937円54銭と反落。プライム市場の売買高概算は17億9372万株、売買代金概算は3兆9410億円。値上がり銘柄数は241、対して値下がり銘柄数は1386、変わらずは19銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始買い手控えムードが強く、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を背景に株式市場の相対的割高感が再燃、NYダウなど主要株価指数が揃って下落した。中東情勢の緊迫化を受け原油市況の上昇が止まらず、米10年債利回りが約2カ月ぶりに4%台に乗せたことが嫌気された。これを受けて東京市場でもリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均は前引け時点で3万9000円台を割り込んだ。後場は下げ渋る場面もあったが、終始マイナス圏で3万8000円台後半での推移となった。為替が1ドル=147円台に入るなど円高が嫌気されたほか、アジア株市場では香港ハンセン指数が大きく下落したことが警戒材料となっている。日経平均の下落率は1%にとどまったものの、個別株では値下がり銘柄数が全体の84%を占めるなど、売り圧力が強かった。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920.T>が安く、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>なども冴えない値動きとなった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも売りに押される展開。トヨタ自動車<7203.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>が下値を探り、キーエンス<6861.T>、メルカリ<4385.T>なども安い。ネクステージ<3186.T>が急落、シュッピン<3179.T>、ライフコーポレーション<8194.T>も大幅下落。日本ペイントホールディングス<4612.T>が値を下げ、資生堂<4911.T>も軟調だった。

 半面、アドバンテスト<6857.T>は半導体株安の中で逆行高を演じ4連騰、フジクラ<5803.T>も活況高。リクルートホールディングス<6098.T>がしっかり、富士通<6702.T>も堅調だった。テルモ<4543.T>も頑強な値動き。TSIホールディングス<3608.T>が大幅高、JPホールディングス<2749.T>も物色人気を集めた。ミダックホールディングス<6564.T>、日東紡績<3110.T>などが上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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