午前:債券サマリー 先物は小反発、朝安後に切り返す
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8日の債券市場で、先物中心限月12月限は小反発。米債券安を受けた売りが一巡したあとは切り返し、午前10時30分すぎには144円27銭まで上伸する場面があった。 債券先物は寄り付き直後に一時144円11銭まで軟化した。前週末に発表された9月の米雇用統計が強い内容となり、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退するなか、7日の米長期金利が約2カ月ぶりに4%を上回ったことが国内債に影響した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことで、債券先物を売り込む動きは広がらず。日経平均株価が反落したことも安全資産とされる債券の支えとなった。とはいえ、きょう財務省が実施する30年債入札の結果を見極めたいとして上値は重かった。 午前11時の先物12月限の終値は、前日比2銭高の144円23銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.930%と約2カ月ぶりの高水準をつけ、その後は前日比0.005%上昇の0.925%で推移している。 出所:MINKABU PRESS