午後:債券サマリー 先物は続落、米債券安や日銀オペ結果が影響
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7日の債券市場で、先物中心限月12月限は3日続落。前週末に米長期金利が大幅に上昇したことや、この日に実施された日銀の国債買いオペ結果で売り意欲の強さが示されたことが影響した。 4日に発表された9月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想を大きく上回り、同日の米市場では米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が一段と後退。米長期債相場が大幅安(金利は上昇)となったことが国内債の逆風となり、債券先物は売り優勢でスタートした。また、為替市場で一時149円10銭近辺と約1カ月半ぶりのドル高・円安水準をつけるなか、輸入物価上昇を通じた国内物価の上振れリスクが意識され、日銀の追加利上げの思惑が再燃しやすくなっていることも重荷となったもよう。午後に入って日銀オペの結果が明らかとなり、「残存期間5年超10年以下」などの応札倍率が前回を上回ったことが分かると先物は下げ幅を拡大。日経平均株価の大幅高を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まっていることで、安全資産とされる債券には買いが入りにくく、引け前には144円18銭まで下押す場面があった。 先物12月限の終値は、前週末比47銭安の144円21銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.040%上昇の0.920%と約1カ月ぶりの水準で推移している。 出所:MINKABU PRESS