午前:債券サマリー 先物は続落、米債の大幅安が影響

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市況

 7日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。9月の米雇用統計が強い内容だったことを受け、4日の米長期債相場が大幅に下落(金利は上昇)したことが影響した。

 米雇用情勢の底堅さが示されたことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が一段と後退している。また、為替市場でドル高・円安が進んでいることから輸入物価上昇を通じた国内物価の上振れリスクが意識されやすく、日銀の追加利上げの思惑が再燃しつつあることも債券相場の重荷となった。債券先物は朝方に144円24銭まで軟化したあとは下げ渋ったが、日経平均株価の大幅高を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まるなか安全資産とされる債券には買いが入りにくかった。なお、日銀は「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」を対象とする国債買いオペを通知した。

 午前11時の先物12月限の終値は、前週末比35銭安の144円33銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.030%上昇の0.910%と約1カ月ぶりの水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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