午前:債券サマリー 先物は続伸、中東緊迫化で安全資産に資金
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2日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸した。イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを多数発射した。中東情勢が一段と緊迫度合いを増すことへの警戒感が強まり、安全資産と位置付けられる国債への買い需要が高まった。 前日の米国市場で長期債相場は上昇(長期金利は低下)した。中東情勢を受けた投資家のリスク回避ムードが米債相場を支援した。9月の米ISM製造業景況感が市場予想をやや下回ったことも、米国景気に対する楽観的な見方を後退させる方向に作用し、債券選好姿勢を強めた。 日銀は2日、定例の国債買い入れオペを4本通告した。対象は「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」、「同25年超」。オファー額は「同1年超3年以下」と「同3年超5年以下」が3250億円と、前回のオペから減額となったが、9月30日に日銀が示した買い入れ計画と同じ額となった。 先物12月限は前営業日比21銭高の144円91銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低下の0.830%で推移している。 出所:MINKABU PRESS