東京株式(大引け)=732円高、円安を追い風とした自律反発局面に
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1日の東京株式市場は前日の急落の反動で主力株をはじめ広範囲に買い戻される地合いとなった。日経平均は3万8000円台後半まで水準を切り上げた。 大引けの日経平均株価は前営業日比732円42銭高の3万8651円97銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は19億6258万株、売買代金概算は4兆1843億円。値上がり銘柄数は1272、対して値下がり銘柄数は331、変わらずは40銘柄だった。 きょうの東京市場は、朝方から自律反発狙いの買いが先行した。前週末27日に自民党総裁選で石破茂氏が選出されたことが嫌気され、前日に日経平均は2000円近い急落に見舞われたが、売られ過ぎとの見方が強まるなか、きょうは空売り筋の買い戻しや実需筋の押し目買いが全体相場を押し上げる格好となった。前日の米国株市場ではNYダウとS&P500指数が小幅ながら過去最高値を更新し、買い安心感が浮上したほか、外国為替市場では米長期金利の上昇を背景にドルが買い戻され、1ドル=144円台まで円安が進んだことが輸出株を中心に好感された。前場は伸び悩む場面もみられたが、後場寄りから改めて先物を絡め買いの勢いが増す格好に。大引け時点で値上がり銘柄数は全体の77%を占めた。売買代金は前日から大きく減少したものの4兆円台はキープしている。 個別では、売買代金で2位のレーザーテック<6920.T>の2倍の水準をこなした三菱重工業<7011.T>が大幅高に買われたほか、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>なども大きく上昇した。川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>が物色人気となり、トヨタ自動車<7203.T>も値を上げた。日立製作所<6501.T>も高い。ソリトンシステムズ<3040.T>が値上がり率トップに買われ、三井E&S<7003.T>、東京計器<7721.T>が値を飛ばした。日本製鋼所<5631.T>、デクセリアルズ<4980.T>なども上値を追った。 半面、メルカリ<4385.T>が冴えず、ニデック<6594.T>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843.T>も軟調。SHIFT<3697.T>、資生堂<4911.T>、アサヒグループホールディングス<2502.T>も見送られた。ティーガイア<3738.T>が急落、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884.T>、M&A総研ホールディングス<9552.T>が大幅安、楽天銀行<5838.T>も利益確定売りに下値を探る展開だった。 出所:MINKABU PRESS