午前:債券サマリー 先物は反発、日銀会合の主な意見を買い材料視

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市況

 1日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発。米債券安を受けた売りが先行したものの、日銀金融政策決定会合の主な意見(9月19〜20日開催分)を手掛かりに切り返した。

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9月30日のイベントで「利下げを急ぐ必要はない」と発言したことを受け、同日の米債券市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測が後退。米長期債相場の下落(金利は上昇)が国内債に影響し、債券先物は売り優勢で始まった。ただ、日銀が朝方公表した9月の金融政策決定会合の主な意見で、「追加的な利上げを行う局面では、政策スタンスをはじめ、市場との対話を従来以上に丁寧に行う必要がある」など追加利上げに慎重な声が多かったことを買い材料視。この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服していたこともあり、先物は午前9時20分すぎに144円78銭まで上伸する場面があった。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比7銭高の144円72銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%低下の0.845%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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