午前:債券サマリー 先物は急反落、石破新総裁選出で反動売り
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30日の債券市場で、先物中心限月12月限は急反落。27日投開票の自民党総裁選で石破茂氏が選ばれたことを受け、高市早苗氏の勝利を見込んで金利が低下していた反動が出た。 日銀の利上げ路線に否定的な見方を示していた高市氏が敗れたことで、「高市トレード」のポジションをいったん解消する動きが先行。この日に財務省が2年債入札を実施することや、きょうの夕方に日銀が10~12月の国債買い入れオペの実施予定を公表することも買い手控えにつながった。前週末27日の米長期債相場は3日ぶりに反発(金利は低下)したものの国内債を押し上げる材料には至らず、債券先物は午前10時10分ごろに144円49銭まで下押す場面があった。 午前11時の先物12月限の終値は、前週末比63銭安の144円59銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.005%低下の0.850%で推移している。 出所:MINKABU PRESS