午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利0.830%に上昇

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市況

 26日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。前日の米債券安が影響したほか、あす実施される自民党総裁選を控えて持ち高調整の売りが出やすかった。

 25日に発表された8月の米新築住宅販売件数は前月比4.7%減の71万6000戸にとどまったものの、市場予想(70万戸程度)ほど落ち込まず、7月の販売件数は上方修正された。米市場では米連邦準備理事会(FRB)が前週に決めた大幅な利下げで米経済の急速な悪化を回避できるとの見方が根強く、同日の米長期債相場が反落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及した。日銀による早期の追加利上げ観測が後退していることから下げ渋る場面もあったが、日経平均株価が騰勢を強めたことが債券の重荷となり戻りは限定的。27日には岸田文雄首相の任期満了に伴う自民党総裁選の投開票を迎えるが、次期首相が誰になるかによって日銀の金融政策に影響を及ぼす可能性があり、午後には持ち高調整の動きなどから債券先物は一時144円80銭まで下押した。なお、きょう財務省が行った40年債入札は、応札倍率が2.58倍(前回は2.20倍)と強い結果だったが、相場を押し上げるまでには至らなかった。

 先物12月限の終値は、前日比11銭安の144円90銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.020%上昇の0.830%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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