東京株式(大引け)=70円安、3万8000円台近辺の攻防で終盤に軟化
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25日の東京株式市場は方向感の見えにくい展開で、日経平均は3万8000円大台ラインを挟んでの往来に終始。取引終盤は手仕舞い売りが優勢だった。 大引けの日経平均株価は前営業日比70円33銭安の3万7870円26銭と5日ぶりに反落。プライム市場の売買高概算は16億1221万株、売買代金概算は3兆8404億円。値上がり銘柄数は805、対して値下がり銘柄数は772、変わらずは68銘柄だった。 きょうの東京市場は小幅な値動きながら不安定な地合いに終始した。朝方はやや買いが先行し日経平均は小高く始まったが、その後すぐに値を消しマイナスゾーンに沈んだ。前日の欧米株が全面高となったものの、足もとの円高を嫌気する形で利益確定売りを誘う形に。しかし、その後はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となった。半導体関連や機械株の一角に物色の矛先が向いたものの、全体を押し上げる力には乏しく、一方で米長期金利低下などを背景にメガバンクや大手生保など金融株が安く、全体相場の足を引っ張った。日経平均は前日までの4営業日合計で1700円以上の上昇をみせていたこともあり、目先高値警戒感からの売りを誘導した。引け際に日経平均は安くなり、TOPIXもマイナス圏で引けたが、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗しており、わずかながら値上がりの方が多かった。 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920.T>、ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体製造装置関連の大手が終始買い優勢を維持した。売買代金2位に入った三菱重工業<7011.T>も堅調。川崎重工業<7012.T>も買われ、ダイキン工業<6367.T>も上昇した。三井物産<8031.T>も高い。日本新薬<4516.T>が急騰、サイボウズ<4776.T>、アクシージア<4936.T>が値を飛ばし、コーセー<4922.T>も大幅高。ツガミ<6101.T>、日本ペイントホールディングス<4612.T>の上げ足も目立つ。 半面、東京エレクトロン<8035.T>がやや売りに押されたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクの下げも目立つ。さくらインターネット<3778.T>が利食われ、ファーストリテイリング<9983.T>も下値を探る展開に。協和キリン<4151.T>は急落した。セレス<3696.T>も大幅安。楽天銀行<5838.T>、サンウェルズ<9229.T>なども大きく値を下げた。 出所:MINKABU PRESS