午前:債券サマリー 先物は急反発、日銀による早期の追加利上げ観測が後退

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市況

 24日の債券市場で、先物中心限月12月限は急反発。前週末20日に行われた日銀総裁の記者会見を受け、早期の追加利上げ観測が後退したことから買いが優勢だった。

 20日の日銀金融政策決定会合では政策の現状維持が決まったが、夕方に行われた記者会見で植田和男総裁は円安に伴う輸入物価の上振れリスクは相応に減少しているとし、政策判断にあたっては「時間的余裕がある」と発言。市場ではハト派的と受け止める向きが多く、債券先物は午前10時30分すぎに一時145円03銭まで上伸した。ただ、きょうは財務省による流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)が実施されるほか、植田総裁が大阪経済4団体共催の懇談会に出席し、午後4時からの記者会見が予定されていることから買い一巡後は一服商状となった。

 午前11時の先物12月限の終値は、前週末20日に比べて52銭高の144円99銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、20日に比べて0.010%低下の0.820%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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