午後:債券サマリー 先物は続落、日銀金融政策発表後に下げ幅拡大

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市況

 20日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落した。日銀は同日、金融政策の現状維持を決めた。市場のコンセンサス通りの結果となったが、取引終了後に予定されている植田和男総裁の記者会見で、タカ派的な発言が出るリスクが意識され、午後は下げ幅を拡大する展開となった。

 日銀は無担保コール翌日物金利を0.25%程度で推移するように市場調節する方針を継続することを決めた。声明文では個人消費に関し「緩やかな増加基調にある」とし、7月時点での「底堅く推移している」から判断を引き上げた。米国経済を巡るソフトランディング期待が広がるなか、海外経済が緩やかな成長を続けるのであれば、日銀はこの先、追加利上げに踏み切りやすくなるとの見方があって、円債相場の重荷となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の世界的な株高進行を背景にとしたリスク選好ムードも、安全資産の国債に対しては売りを促す要因となった。

 先物12月限は前営業日比19銭安の144円47銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は0.860%と、同0.010ポイント上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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