午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利0.850%に上昇

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市況

 19日の債券市場で、先物中心限月12月限は4日ぶりに反落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示し、米金利の先安観が後退したことが影響した。

 FRBは18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決めたが、パウエル議長が記者会見で「インフレ率は我々の目標にかなり近づき、持続可能なペースで2%へと進んでいるとより強く確信を持てた」「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりできる」などと述べたことで今後の利下げが緩やかになるとの見方が広がった。米長期金利の上昇が国内債の逆風となり、債券先物は寄り付き直後に一時144円53銭まで下落。その後は下げ渋る動きとなったものの、日経平均株価の大幅高が重荷となり戻りは限定的だった。この日に財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)の結果は無難と受け止める向きが多かったが、きょうからあすにかけて日銀金融政策決定会合が開かれることから積極的な売買は手控えられた。

 先物12月限の終値は、前日比22銭安の144円66銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.025%上昇の0.850%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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