午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.825%に低下

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市況

 17日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が広がるなか、16日の米長期債相場が上昇(金利は低下)したことが支援材料となった。

 前日の米長期金利の低下は、17~18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が0.5%になるとの見方が一段と強まったため。ダドリー前ニューヨーク連邦銀行総裁が13日に「FRBが0.5%の利下げを実施する強い論拠がある」と述べたことなどが影響しており、大幅な米利下げ観測が日本国内の金利にも低下圧力として働いた。また、高市早苗経済安全保障担当相が14日、日本記者クラブ主催の自民総裁候補討論会で「金融緩和は我慢して続けるべき、低金利を続けるべき」と主張したことや、16日にドル円相場が一時139円台半ばと約1年2カ月ぶりのドル安・円高水準をつけ、輸入物価の低下要因として意識されたことも買いにつながり、債券先物は午前9時30分すぎに144円93銭まで上伸する場面があった。その後はFOMCの結果を見極めたいとして上値が重くなったものの、日経平均株価の下落を受けて安全資産とされる債券が選好されやすかったことから堅調に推移した。

 先物12月限の終値は、前営業日である13日に比べて14銭高の144円85銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で13日に比べて0.005%低下の0.825%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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