午前:債券サマリー 先物は反発、FRB大幅利下げ観測台頭で

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市況

 13日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。欧州中央銀行(ECB)が0.25%の利下げを決めたが、今後の理事会で連続して利下げをするとの見方が後退し、欧州債相場は下落(金利は上昇)した。これを受け、前日の米債券市場で長期金利は上昇したものの、その後の時間外取引では米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利下げ観測を背景に米長期金利に低下圧力が掛かり、円債相場を支援した。

 8月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で0.2%の上昇となり、市場予想と同水準となった。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%幅の利下げが行われるとの見方を支持する形となったが、CMEフェドウォッチによると日本時間13日朝時点で、0.50%幅の利下げが行われる確率が40%台まで上昇している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは来週のFOMCを巡り、利下げ幅を0.25%幅とするか0.50%幅とするか、当局者は難しい決断に直面していると報じている。日本国内では利付国債の入札や国債買い入れオペといった需給イベントがないなかで、円債相場は時間外での米長期金利の低下に反応する形となった。

 先物12月限は前営業日比20銭高の144円74銭で午前の取引を終えた。日本の新発10年債利回り(長期金利)は一時、同0.030ポイント低下の0.830%をつけた。足もとでは0.835%で推移している。


出所:MINKABU PRESS

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