午前:債券サマリー 先物は反落、米債券安などが影響

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市況

 12日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落。11日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)を受け、同日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことなどが影響した。

 米8月CPIでエネルギーと食品を除くコア指数の前月比の上昇率が市場予想を上回ったことで、同日の米債券相場では米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が一段と後退。米長期金利は小幅ながら上昇し、この流れを引き継ぐかたちで国内債にも売りが先行した。その後、日銀の田村直樹審議委員が講演で「金融市場の動向にも十分に配意しつつ、経済・物価の反応を確認しながら、適時かつ段階的に利上げしていく必要がある」との見解を示したことが伝えられると、債券先物は一時144円40銭まで軟化。売り一巡後は下げ渋ったものの、きょう財務省が実施する20年債入札の結果を見極めたいとして戻りは限定的だった。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比21銭安の144円47銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.015%上昇の0.865%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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