午前:債券サマリー 先物は反落、前週末にかけて続伸した反動で売り優勢

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市況

 9日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。米利下げ幅に不透明感が強まるなか、前週末まで3日続伸していた反動売りに押されるかたちとなった。

 6日に発表された8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の前月比の伸びが市場予想に届かなかった半面、失業率は前月の4.3%から4.2%に低下。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が同日の講演で大幅な利下げを明確には支持しなかったこともあり、市場では米利下げ幅を巡って思惑が交錯している。こうしたなか、債券先物は前週末比22銭安の144円96銭でスタートし、その後も利益確定に押され下げ幅を拡大。週内に5年債入札と20年債入札を控えて売りが出やすい面もあり、午前10時40分ごろには144円78銭まで下押す場面があった。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比35銭安の144円83銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.045%上昇の0.885%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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