午前:債券サマリー 先物は続伸、朝方の買い一巡後は伸び悩む

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市況

 5日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。前日の米債券高を手掛かりに買いが先行したものの、日銀の追加利上げが意識されるなか伸び悩んだ。

 4日に発表された7月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が低調だったことで、同日の米市場では米連邦準備理事会(FRB)が9月会合で大幅に利下げするとの観測が再燃。米長期債相場が続伸(金利は低下)した流れが東京市場に波及し、債券先物は前日比31銭高の145円13銭で寄り付いた。ただ、厚生労働省が朝方発表した7月の毎月勤労統計調査で、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金が2カ月連続のプラスとなったことから、市場で日銀の政策正常化の追い風になるとの見方が広がったことが重荷。この日に財務省が実施する30年債入札の結果を見極めたいとのムードもあり、先物は朝方の買いが一巡したあとは上げ幅を縮小した。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比15銭高の144円97銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%低下の0.865%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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