東京株式(大引け)=1638円安、半導体関連株の下げが際立つ

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市況

 4日の東京株式市場はリスク回避ムードのなか、全面安商状となり、日経平均株価は1600円を超える急落に見舞われた。後場の取引で3万7000円台を割り込む場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比1638円70銭安の3万7047円61銭と急落。プライム市場の売買高概算は20億740万株、売買代金概算は5兆1062億円。値上がり銘柄数は97、対して値下がり銘柄数は1528、変わらずは20銘柄だった。

 きょうの東京市場は半導体関連株などをはじめ全面安に売り込まれる状況となり、日経平均の下げも大きく、一時1800円強の下落で3万6000円台をつける場面があった。大引けは買い戻しで若干下げ渋ったものの1600円を超える下げとなり、3万7000円トビ台で引けている。下げ幅は今年3番目の大きさ。前日の米国株市場では発表された8月のISM製造業景況感指数が市場予想を下回ったことで、米経済失速を懸念する形で売りがかさんだ。特に画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>を筆頭に半導体関連株の下げが顕著で、東京市場でもこれを引き継いで時価総額上位の半導体製造装置関連株を中心に大口の売りが表面化した。外国為替市場で1ドル=145円近辺までドル安・円高に振れたことも投資家心理を悪化させた。値下がり銘柄数は全体の93%を占め、売買代金は5兆円台に膨らんだ。

 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920.T>、同2位のディスコ<6146.T>、同3位の東京エレクトロン<8035.T>、同4位のアドバンテスト<6857.T>と半導体製造装置大手が揃って急落となったほか、ソフトバンクグループ<9984.T>も大きく値を下げた。また、ファーストリテイリング<9983.T>も急落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクの下落も目立つ。サンウェルズ<9229.T>が値下がり率トップに売られた。このほか、KOKUSAI ELECTRIC<6525.T>、ローツェ<6323.T>、日本マイクロニクス<6871.T>など半導体関連の下げが際立っている。

 半面、ニトリホールディングス<9843.T>が買われ、バンダイナムコホールディングス<7832.T>も逆行高となった。イオン<8267.T>、花王<4452.T>などもしっかり。富士ソフト<9749.T>は大幅高、山善<8051.T>、MonotaRO<3064.T>なども買いが優勢だった。

出所:MINKABU PRESS

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