午後:債券サマリー 先物は急反発、米国景気懸念で債券選好 長期金利0.885%に低下

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市況

 4日の債券市場で、先物中心限月9月限は急反発した。米国景気の先行き懸念が強まり、日経平均株価が前日比で一時1800円を超す急落となるなか、安全資産と位置付けられる国債の買い持ち高を積み増す目的の買いが優勢となった。

 8月の米ISM製造業景況感指数が市場予想に対し下振れして着地し、好不況の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。投資家による米経済のソフトランディング(軟着陸)期待に水を差す格好となり、リスク選好姿勢が後退。米国市場での債券相場の上昇(金利の低下)が円債相場の支援材料となった。先物は一時144円88銭まで上昇した。

 日銀は4日、定例の国債買い入れオペを3本、実施した。対象は「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」で、応札倍率は「同1年以下」を除き3倍を上回った。オペの結果は無難と受け止められ円債相場の反応は総じて限定的なものとなった。

 先物9月限は前営業日比41銭高の144円82銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.035ポイント低下の0.885%で推移している。 

出所:MINKABU PRESS

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