午後:債券サマリー 先物は続落、10年債入札の結果は弱め

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市況

 3日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続落。この日に財務省が実施した10年債入札の結果が弱めと受け止められ、午後に入って下げ幅を広げる展開となった。

 2日の米債券市場はレーバーデーの祝日のため休場で、手掛かり材料に乏しいなか債券先物は前日の地合いを引き継ぐかたちでスタート。午前は朝方の売り一巡後に下げ渋ったが、日銀による利上げ路線の継続が意識されていることなどから戻りは限定的だった。午後に入って10年債入札の結果が明らかになると、投資家の需要が確認できなかったとして改めて売りが流入。先物は午後1時すぎに144円35銭まで下押す場面があった。入札結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が9銭と前回(8月6日)の50銭から縮小したものの、前々回(7月2日)の2銭を上回ったことから低調とみる向きが多かったもよう。また、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.17倍と前回の2.98倍を上回ったが、前々回の3.23倍は下回った。

 先物9月限の終値は、前日比19銭安の144円41銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.925%と約1カ月ぶりの水準をつけ、午後3時時点では前日比0.015%上昇の0.920%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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