午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利0.905%に上昇

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市況

 2日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。米連邦準備理事会(FRB)が9月の会合で大幅に利下げするとの観測が後退し、前週末に米長期金利が上昇した流れが東京市場に波及した。

 8月30日に発表された7月の米個人消費支出(PCE)は、前月比の伸び率が0.5%と6月の0.3%から加速。一方、変動の大きい食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数の前月比の上昇率は0.2%と6月と同じで、市場予想とも一致した。市場ではインフレ鈍化が続くなかで経済は底堅さを保っていると受け止められ、同日の米長期債相場が5日続落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。債券先物は寄り付き直後に一時144円51銭まで軟化したあとは下げ渋る動きとなったが、今晩は米国がレーバーデーの祝日で全市場が休みとなることから模様眺めムードが広がりやすく戻りは限定的。今週は財務省が3日に10年債入札、5日に30年債入札を実施する予定で、売り圧力がかかりやすかった面もあった。

 先物9月限の終値は、前週末比12銭安の144円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.015%上昇の0.905%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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