午後:債券サマリー 先物は小反落、長期金利は一時0.905%に上昇

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市況

 30日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反落した。景気の底堅さを示唆する米経済指標の公表が相次いだことを受け、前日の米国市場で債券相場が下落(金利が上昇)し、円債相場の重荷となった。8月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が公表され、生鮮食品を除くコアCPIが市場予想を上回ったことは、日銀による早期の利上げシナリオを意識させ、債券売りを促した。

 この日は日銀による国債買い入れオペや財務省による利付国債の入札の予定がなく、外部環境と朝方発表の8月東京都区部CPI以外に手掛かり材料は乏しかった。月内の最終売買日とあって、機関投資家による持ち高調整目的の買いが入り、先物は午後に下げ幅を縮小した。8月の東京都区部の消費者物価指数は、コアCPIが前年同月比2.4%上昇となった。伸び率は前月の2.2%から拡大した。

 先物9月限は前営業日比1銭安の144円72円で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時、同0.020%高い0.905%に上昇。午後は金利上昇が一服し、足もとでは0.890%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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