午前:債券サマリー 先物は小幅続落、米債券安と株安を受けた売り買いが交錯

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市況

 29日の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅続落。前日の米債券安が重荷となった半面、日経平均株価の下落が下支えとなり、債券相場の方向感はつかみにくかった。

 債券先物は朝方に144円55銭まで下押す場面があった。28日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことが影響。また、日銀の氷見野良三副総裁が前日の会見で「経済・物価の見通しが実現する確度が高まっていくということであれば、金融緩和の度合いを調整していくというのが基本的な姿勢だ」と述べたことが尾を引いている面もあった。ただ、米エヌビディアの株価が時間外取引で下落していることを受け、日経平均株価が軟調な展開となったことから安全資産とされる債券を選好する動きもあり、午前10時過ぎには一時144円66銭とプラス圏に浮上する場面があった。なお、きょうは財務省による2年債入札が実施される。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比2銭安の144円62銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.895%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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