午後:債券サマリー 先物は続落、米債券安重荷 長期金利0.890%に上昇

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市況

 28日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落した。前日の米国市場で債券価格が下落(金利は上昇)した流れを引き継いだ。日銀の国債買い入れオペの結果は無難との受け止めが広がった。氷見野良三副総裁の講演と記者会見での発言に関しても、これまでの日銀首脳の発言内容に沿った内容との受け止めが優勢で、ポジションを一方向に傾けようとする姿勢は限られた。

 日銀の氷見野副総裁は山梨県の金融経済懇談会後の記者会見で、当面は金融市場動向を高い緊張感をもって注視する姿勢を示すとともに、現状については緩和的な金融環境にあるとの認識を示した。日銀による定例の国債買い入れオペは中期と長期、超長期ゾーンに物価連動債を対象として計5本行われた。オファー額は計画通り。落札利回りも概ね市場の実勢通りとなった。先物は午後に一時144円60銭まで下落したものの、大引けに向けて下げ幅を縮小する展開となった。

 先物9月限は前営業日比12銭安の144円64銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い0.890%に上昇した。


出所:MINKABU PRESS

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