午後:債券サマリー 先物は反落、株高や米金利上昇が影響

投稿:

市況

 27日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。日経平均株価が午後に入って上げに転じたことや、この日の時間外取引で米長期金利が一段と上昇したことが影響した。

 債券先物は軟調にスタート。週内に複数の米国債入札が控えているなか、26日の米長期債相場が小幅ながら反落(金利は上昇)したことが重荷となった。朝方の売りが一巡したあとは手掛かり材料難から模様眺めムードとなったが、時間外取引で米長期金利が上昇幅を広げると改めて国内債に売りが流入。先物は後場の寄り付きで一時144円68銭まで下押した。その後は下げ渋る動きとなったものの、日経平均株価の切り返しを受けて戻りは限定的。あす28日は日銀の氷見野良三副総裁が山梨県金融経済懇談会に出席する予定となっており、発言内容を見極めたいとする向きもあったようだ。なお、この日は財務省が流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)を実施し、応札倍率は3.10倍と前回(6月13日)の2.95倍を上回ったが、上値を買い上がる材料にはならなかった。

 先物9月限の終値は、前日比5銭安の144円76銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日と同じ0.875%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。