午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利一時0.900%に上昇

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市況

 19日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続落。午後に入って為替市場で円高が進み、これを受けて日経平均株価が下げ幅を広げるなか、債券の戻りは限定的だった。

 前週末16日の米長期債相場は反発(金利は低下)したものの、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退しているとあって国内債を押し上げる材料には至らなかった。きょうは財務省による国債入札や日銀の国債買いオペといった需給イベントがなく、模様眺めムードが広がるなか債券先物はジリジリと軟化。あす20日に財務省が実施する20年債入札に対する警戒感もあり、午前10時50分過ぎには144円54銭まで値を下げる場面があった。午後の債券先物は円高・株安が急速に進んだことをきっかけに下げ渋る動きとなったが、今週末に日銀の植田和男総裁の衆参両院の閉会中審査とパウエルFRB議長の講演を控えていることから積極的には上値を買いにくいといった様子だった。

 先物9月限の終値は、前週末比11銭安の144円72銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.900%と7日以来の高水準をつけ、午後3時時点では前週末比0.015%上昇の0.885%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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