午前:債券サマリー 先物は大幅続落、リスクオン地合いで売り優勢

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市況

 16日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続落。米景気懸念の後退でリスクオンの地合いとなるなか、安全資産とされる債券は売りが優勢だった。

 15日に発表された7月の米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数は、米景気の底堅さを示す内容だった。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利下げに動くとの観測が後退し、同日の米長期債相場が反落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。金融市場が落ち着きを取り戻していることから日銀の追加利上げを意識する向きもあり、債券先物は前日比54銭安の144円69銭で寄り付いた。その後は下げ渋る動きとなったものの、日経平均株価が大幅高となるなどリスク資産を選好するムードとあって戻りは鈍かった。なお、きょうは財務省が10年物価連動債の入札を実施する。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比43銭安の144円80銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.045%上昇の0.875%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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