午後:債券サマリー 先物は反落、日銀オペは概ね弱い結果

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市況

 15日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日ぶりに反落。この日に実施された日銀の国債買いオペが概ね弱い結果となり、需給の緩みを意識した売りに押される展開だった。

 内閣府が朝方発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値が前期比年率3.1%増と2四半期ぶりのプラス成長となったことを受け、日銀の追加利上げ観測がやや強まった。債券先物は売り優勢で始まったあと上げに転じる場面もあったが、日本時間今晩に発表される7月の米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数の結果を見極めたいとして模様眺めムードが広がりやすいことから買いは続かず。14日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)でインフレの根強さが示され、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退していることも上値の重さにつながった。午後に入ると先物は一段安となり、午後2時10分ごろには一時145円21銭まで軟化。「残存期間1年超3年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」の応札倍率が前回を上回ったことで、売り圧力の強さを嫌気した売りが流入した。

 先物9月限の終値は、前日比25銭安の145円23銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.015%上昇の0.830%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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