午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利0.845%に低下

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市況

 13日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。米債券高を手掛かりとした買いが一巡したあとは下げに転じる場面もあったが、下値では買いが入り切り返した。

 前週末9日と週明け12日の米長期債相場が上昇(金利は低下)したことが国内債の追い風となり、債券先物は寄り付き直後に一時145円35銭まで上伸した。ただ、日経平均株価の急伸で投資家のリスク回避姿勢が後退するなか、安全資産とされる債券には徐々に売りが流入。この日は財務省による国債入札や日銀の国債買い入れオペといった需給イベントがなかったほか、今週は米国で13日に7月の卸売物価指数(PPI)、14日に7月の消費者物価指数(CPI)、15日に7月の小売売上高といった重要な経済発表が予定され、模様眺めムードが広がりやすいこともあって午前10時過ぎには145円02銭まで下押す場面があった。とはいえ、カービー米大統領補佐官が12日、イランによるイスラエルへの報復攻撃が今週中にも行われる可能性があるとの見方を示し、中東の地政学リスクが高まっていることから積極的には債券を売り込みにくい状況。債券先物は前週末に売られた反動から買いが入りやすかった面もあった。

 先物9月限の終値は、前週末9日に比べて17銭高の145円26銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.010%低下の0.845%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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