午後:債券サマリー 先物は反発、日銀副総裁発言で早期利上げ観測が後退

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市況

 7日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発した。日銀の内田真一副総裁が講演で、金融資本市場が不安定ななかでは利上げすることはないとの考えを示した。これを受けて早期の利上げ観測が後退し、先物に買い戻しが入った。

 日銀はこの日、3本の定例国債買い入れオペを実施した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同10年超25年以下」の3本。買い入れ結果は総じて無難と受け止められ、円債相場の支援材料となった。先物は午後に一時145円43銭まで上げ幅を拡大する場面があった。その後は目先の利益確定目的の売りが優勢となり、上げ幅を縮小した。翌8日に30年債入札が予定されている。円債相場が高値圏で推移するなかで応札結果に対する警戒感が高まり、超長期債相場の重荷となったようだ。

 先物9月限は前営業日比6銭高の144円96銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント低い0.875%で推移。一時0.850%まで低下した。

出所:MINKABU PRESS

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