午前:債券サマリー 先物は大幅続伸、一時サーキットブレーカー発動
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5日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続伸。投資家のリスク回避姿勢が一段と強まり、安全資産とされる債券買いが活発化するなか一時サーキットブレーカーが発動された。 2日に発表された7月の米雇用統計が弱い内容となったことで、同日の米市場では景気減速懸念が広がるとともに、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げに踏み切るとの見方が台頭。米長期金利は一時3.78%と23年12月下旬以来の水準まで低下し、この流れが東京市場に波及した。日経平均株価の下げ幅が一時2500円を超えたことも相対的に安全な資産とされる債券の買いを加速させ、債券先物は146円14銭まで上伸する場面があった。 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比1円66銭高の145円46銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.785%と約4カ月ぶりの低水準をつけ、その後は前週末比0.135%低下の0.820%で推移している。 出所:MINKABU PRESS