午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利1.035%に低下

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市況

 1日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。前日に急落した反動に加え、7月31日の米長期債相場が5日続伸(金利は低下)したことが追い風となった。

 日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で、利上げとともに長期国債買い入れの減額計画も示した。計画は「原則として毎四半期4000億円程度ずつ減額し、2026年1~3月に3兆円程度とする」とされているが、おおむね市場コンセンサスに沿った内容。国債市場の動向や機能度を点検したうえで必要と判断すれば計画を見直すこともあり得るとしていることから過度な需給不安が和らいでいるようで、買い戻しにつながったようだ。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で9月の利下げ開始を示唆し、同日の米長期金利が低下したことも国内債に買いを促した。債券先物は午前10時50分ごろに143円06銭をつけたあとは上値が重くなったが、日経平均株価の大幅安を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まるなか、相対的に安全資産とされる債券が選好されやすく堅調地合いを維持した。

 先物9月限の終値は、前日比24銭高の142円96銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%低下の1.035%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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