東京株式(大引け)=575円高と大幅に3日続伸、日銀追加利上げで後場値を上げる

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市況

 31日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸。朝方は軟調に推移したが、後場に入り日銀が追加利上げ決定を発表すると一気に買いが強まり、引けにかけ上昇幅は拡大した。

 大引けの日経平均株価は前日比575円87銭高の3万9101円82銭。プライム市場の売買高概算は21億3138万株。売買代金概算は5兆5335億円となった。値上がり銘柄数は1450と全体の約88%、値下がり銘柄数は177、変わらずは18銘柄だった。

 この日結果が発表される日銀金融政策決定会合に関して、複数のメディアが「追加利上げを検討する」と報道した。前日の米株式市場でハイテク株が下落したこともあり、日経平均株価は下落してスタート。一時前日比で500円超下落し3万8000円を割り込む場面があった。ただ、売り一巡後は徐々に下げ幅は縮小した。後場に入り、日銀は午後1時前に追加利上げを決定したことを発表。政策金利を0.25%程度に引き上げるとともに、国債買い入れ額を26年1~3月に月3兆円程度に減額する量的引き締めも決めた。この発表を受け、日経平均株価はプラス圏に浮上し、午後2時過ぎ以降は上げ幅が拡大。一時は600円を超える上昇となり、5日ぶりに3万9000円台を回復した。

 個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>といったメガバンクが買われた。前場軟調に推移していた半導体関連株は、後場に入ると一転して買われディスコ<6146.T>や東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、SCREENホールディングス<7735.T>が急伸した。ファーストリテイリング<9983.T>やデンソー<6902.T>、商船三井<9104.T>、アシックス<7936.T>が値を上げた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984.T>やトヨタ自動車<7203.T>、オリエンタルランド<4661.T>が安く、村田製作所<6981.T>や太陽誘電<6976.T>、ソニーグループ<6758.T>、ダイキン工業<6367.T>が値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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